2013年03月23日

膀胱結石




 膀胱結石とは
 腎臓で作られた尿が体から排出されるまでの路を尿路と言います。尿路には腎杯・腎盂・尿管・膀胱・尿道とありますが、どこでできたかによって腎結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石と呼ばれています。

 膀胱結石には腎臓や尿管でできた石が膀胱まで流れてきたものと、膀胱でできたものの2種類があります。
 ほとんどが腎臓や尿管結石で膀胱結石は発症率の低い疾患です。

 尿管より尿道の方が広いため、腎臓や尿管でできた結石が膀胱まで流れてきた場合排尿時に尿と一緒に石も排出されることが多いのですが、前立腺肥大や神経因性膀胱など泌尿器の病気があると排尿しても尿が膀胱に残り、石が大きくなったり、石ができたりするようです。

 膀胱結石の症状
 血尿・頻尿・残尿感・排尿痛・排尿困難等の症状があらわれます。

 
 膀胱結石ができる原因
 前立腺肥大症や神経因性膀胱・尿道狭窄等の疾患が原因と言われています。
 又何らかの異物が原因でその周りにカルシウムやその他の物質が沈殿して石を作ることもあります。
 細菌感染や代謝異常・内分泌障害・薬剤の副作用・女性ホルモン・食生活等も原因の一つに挙げられていますが、原因不明のことも多いようです。


 膀胱結石の検査
 尿検査・・・・潜血反応検査(尿に血が混じっているかどうか)や沈渣(尿中の沈殿物を顕微鏡で見る)で結       石の有無を調べる

 X線検査・・・X線によって結石の有無や位置・大きさ等を確認する
 超音波検査・・超音波を臓器にあて反射した超音波を映像化して石の大きさや位置等を見る
 CT検査や血液検査も行われます。

 膀胱結石の治療
 小さい結石の場合は自然に排出される場合があるので、水分を摂ったり運動や薬剤等で自然排石を待つことになります。
 大きい結石(1cm以上)の場合は自然排石は困難なため治療することになります。

 体外衝撃波結石破砕術(ESWL)
 体外から衝撃波を体内の結石に集めて結石を砕き尿と一緒に石を体外へ排出する方法です。これは麻酔を使わず鎮痛剤のみでできる方法です。ESWLのおかげで開腹手術をする必要が少なくなっています。

 内視鏡手術
 経尿道的尿管砕石術(TUL) 
 尿道から内視鏡を挿入しレーザー光線で石を破砕します。ESWLができないような患者さんに行われます。
 大きい石やX線で見えにくい石に用いられます。麻酔下で行われ3~7日ぐらいの入院が必要なようです。


 膀胱結石の予防 
 水分を多めにとる(1日1,5~2ℓぐらい)
 尿量が少なくなると尿の成分が濃くなり沈殿物が多くなります。尿量を多くすると結石の形成の予防になりますので、水分を多めにとりましょう。
 夏も汗をかいて尿量が減少しますので、水分補給に心がけてください。水かお茶が適していると思われます。 
 結石の原因物質はシュウ酸・尿酸等です。清涼飲料水・コーヒー・紅茶・アルコール類の過剰摂取は避けましょう。

 バランスのとれた食事
 朝食を抜いたり、夕食や夜食の食べ過ぎに注意をしましょう。
 脂肪・塩分・砂糖・動物性蛋白質等の摂りすぎに注意が必要です。
 クエン酸・マグネシウム・食物繊維等を摂りましょう。
 
 
 一度結石になった人は半数近くが再発すると言われています。日頃から食生活に気を付けることで発症や再発予防もできるようです。結石はとても痛い疾患です。規則正しい食事と運動で結石にならないで元気に毎日過ごせるようにしましょう。
 
 
 
 
posted by ミーナ at 09:54| Comment(0) | 尿失禁の原因疾患 | 更新情報をチェックする

2013年03月19日

膀胱がん3




 膀胱がんの治療法
 膀胱がんは比較的初期症状が出やすく早期発見・早期治療がしやすく生存率も高いと言われています。
 膀胱がんの治療にはBCGや抗がん剤の膀胱内注入療法・外科的治療・放射線療法・化学療法があります。

 BCGや抗がん剤の膀胱内注入療法
 これは“上皮内がん”に行われる療法です。
 尿道口から細くて柔らかいカテーテルを膀胱内まで入れBCGや抗がん剤を注入する方法で、週に1度の注入を数回行うことになります。外来で行える療法ですので、経済的にも負担の少ない療法です。
 再発予防のために行われることもあります。
 又頻尿・尿が我慢できない・排尿痛・発熱・膀胱容量の低下等の副作用が出る場合もありますので、注意が必要です。

 外科的療法
 外科的療法には経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT)と膀胱全的術があります。

 経尿道的膀胱腫瘍切除術というのは、表在がんに行われる手術です。腰椎麻酔をかけて尿道から膀胱へ内視鏡を入れ、腫瘍を確認しながら電気メスで組織を切除します。 手術時間は1時間程度で済みます。
 しかし浸潤度が高い場合はこの手術では完全にがんを切除することが難しいようです。

 膀胱全的術
 がんの浸潤度が高くTUR-BTでは困難な場合はこの手術が行われます。全身麻酔をかけ骨盤内のリンパ節と膀胱を摘出します。男性の場合はこれに加え前立腺と精嚢、女性の場合は子宮も摘出します。尿道も摘出される場合もあります。
 膀胱を摘出したら尿を溜めておく袋がなくなるわけですから、尿路変更(変向)術という尿の出口を作る手術も受けることになります。

 放射線療法 
 放射線にはがん細胞を死滅させる効果がありますので、手術前に放射線をあててがんを小さくして手術が行われることもあります。
 又膀胱全的術の場合は膀胱を摘出し尿を溜めることができなくなるるため尿の出口を新たに作ることになり、生活の質を低下させてしまいます。そのため患者さんの病状や希望に応じて膀胱の温存を図るため放射線療法と化学療法等と組み合わせたりもします。
 又がんが転移した場合も放射線療法が選択されることもあります。
 しかし放射線療法はがんだけでなく周りの正常な組織にも影響を与えてしまうため、膀胱が委縮し頻尿になったり・直腸から出血したり・皮膚がただれたりというような副作用がおきることがあります。

 化学療法
 転移のある進行したがんに行われます。又再発や転移の予防等にも化学療法が使われる場合があります。
 使用する抗がん剤は一般的には2種類以上多剤併用で行われます。メソトレキセート・ビンブラスチン・アドリアマイシン・シスプラスチンを組み合わせて行われます。
 新しくタキソールやジェムシタビンという抗がん剤も注目されています。
 ただ抗がん剤治療には吐き気や食欲不振・脱毛・貧血・白血球や血小板の減少等副作用が起こる可能性がありますので注意が必要です。

 

posted by ミーナ at 10:44| Comment(0) | 尿失禁の原因疾患 | 更新情報をチェックする

2013年03月17日

膀胱がん2




 膀胱がんの原因
 膀胱がんの原因はまだ解明されてはいないようですが、危険要因としてあげられているのが喫煙だそうです。煙草を吸わない人に比べ、吸う人は4倍ぐらい発生率が高いと言われています。

 又膀胱がん患者のうち男性の半数、女性の30%が喫煙によって発症していると言われています。
 以前は染料や化学薬品を扱う人に多発していたため、職業がんといわれていたこともあったようですが、こちらは労働環境の改善等で今はなくなってきているようです。

 その他の要因としては鎮痛剤のフェナセチンや抗がん剤のシクロフォスファミド・コーヒー・塩素消毒された飲料水等があげられています。

 症状
 初期の症状として見られるのが血尿です。血尿は痛みを伴わない場合が多く、毎回血尿が出るわけでもありません。数日たつと出なくなります。
 血尿は肉眼で確認できる事もあれば顕微鏡で見てはじめて確認できる場合もあります。
 
 
 排尿痛・下腹部痛
 悪性度の高い「浸潤性膀胱がん」と「上皮内がん」の場合は初期から頻尿や排尿痛といった膀胱炎と同じような症状がみられます。抗生剤を投与されても治らない場合は膀胱がんを疑う必要があります。


 排尿障害
 更にがんが進行すると尿が出にくくなったり、トイレの回数が増えたり、残尿感を感じるようになったりといった排尿障害がおきてきます。

 更にがんが進行すると排尿障害に加え血尿が続くようになり、腎盂炎になる事もあります。
 

 がんが尿管へ広がると尿管が閉じてしまい、尿毒症や水腎症を発症したりします。
 尿毒症というのは尿と一緒に排出されるはずの老廃物が血液の中に溜まってしまう病気です。
 水腎症とは尿管が閉じてしまうことで尿の流れが妨げられてしまい、腎臓で作り出した尿が膀胱に流れず逆流した尿で腎臓が膨張してしまう病気です。水腎症になると背中や腰に痛みを感じることがあります。

 がんが骨盤のリンパ節や後腹膜のリンパ節に転移すると、脚の痛みや嘔吐・頭痛がおこります。
 又肺や骨にも転移することがあります。
 血尿の症状が見られたりした場合は、専門医を受診しましょう。血尿イコール膀胱がんではありませんが、初期に発見できれば膀胱を取ったりすることなく治療することも可能です。

 
 がんの検査
 膀胱がんの検査としては“尿検査”・“画像検査”・“膀胱鏡検査”の3つあります。

 尿検査
 尿の中にがん細胞があるかないかを調べる検査です。身体的負担のない検査なので、膀胱がんのけんさとしてはよくおこなわれる検査です。尿を摂って顕微鏡で調べる検査です。この検査は医療機関へ行かなくても自宅でできる基本のがん(4種類)検査セット
もあります。

 画像診断 
 超音波検査(エコー)・X線・CT・MRI等です。これらの検査によって、がんの大きさやどれくらい浸潤しているか・他の臓器等へ転移していないかどうかを調べることができます。

 膀胱鏡検査 先端にカメラのついた細くて柔らかいファイバースコープと呼ばれる管を尿道から膀胱へ挿入して直接腫瘍があるかどうか調べることができます。
 又ファイバースコープの先端の装置を使って疑わしい組織を採取して、生検(採取した組織を顕微鏡でみる)をおこなえば確実にがんかどうか判断することができます。

 
 
 
 




 
posted by ミーナ at 08:30| Comment(0) | 尿失禁の原因疾患 | 更新情報をチェックする
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